2024年4月23日のニュースで、愛知県愛知郡東郷町の井俣憲治町長のハラスメント問題が話題です。
弁護士でつくる第三者委員会は、職員108人からの申し出を、パワハラやセクハラなどと認定しました。
今回は、井俣憲治町長のパワハラやセクハラ発言内容とハラスメント認定で辞職願を提出したことについてまとめてみました。
井俣憲治のパワハラやセクハラの内容は?
井俣憲治町長がパワハラやセクハラと認定された発言内容について、具体的にどんなことを言ったのか?ハラスメントごとに紹介します。
パワハラについて
職員の能力を否定したり、蔑むような発言
- 「お前らの脳みそは鳩の脳みそより小さい」
- 「お前の頭は帽子をかぶるためだけの頭か」
- 「バカ」 「バカヤロウ」 「バカなの?」 「あほ」「頭が悪いな」 「小学校レベル」
- 「最上級のあんぽんたん」 「三流大学出身」「三流大学以下」
- 「ポンコツ1号・ポンコツ2号」
存在を否定する趣旨の発言
- 「死ね」
- 「春木川に落ちて、流れて行ってしまえ。・・・そのまま流れて、下流で見つ かればいい」
退職や異動を促すなど職員に対する人事上の不利益扱いを示唆する発言
- 「飛ばすぞ」
- 「辞めたら?」
- 「転職したら?」
- 「いつ降格してくれるの?」 「早く降格してくれ」
- 「担当から外れろ (部外者がいる前での発言)」
- 「草刈くらいならできるだろう」
暴力行為及び暴力を示唆する発言
- 机の側面(脚)を蹴る。
- 机の上を強く手や書類、ボールペンで叩く。
- 計算機を机に投げつける (計算機が壊れた)。
- 「蹴るぞ」「ぶっ飛ばすぞ」
出身大学をけなしたり揶揄する発言
- 「こい つら、どこの大学からとってるんだ」
- 「三流大学出身だな」、「しょせん三流大学だ から」
乱暴な言葉を使っての叱責
- おまえ、おめえ、てめえら、くそやろー、
【見解】単独で直ちにパワハラになるわけではないが、 叱責する際に、大きな声でこうした乱暴な言葉を発することは、注意指導などに必要ではないし、職員に威圧感を感じさせたり、優越的立場を強調する効果をもたらすので、他のハラスメントに該当する発言とあいまって使われたときには、パワハラになると判断した。
プライバシーに立ち入る質問をしてくる行為
- 彼氏や彼女の有無、名前、結婚の予定などを聞く。
- 親や配偶者、彼氏の勤務先を聞く。
- 配偶者の勤務先を聞き、それ(一般企業名)は夜の店かと聞く。
- 「子どもを作れ」 「いつ子ども作るの?」
セクハラについて
異性関係や結婚についてしつこく質問する
- 彼氏や彼女の有無、名前、結婚の予定などを聞く。
- (同性愛者を示すポーズをして) 「こっちなのか?」
子どもや妊娠についてしつこく質問する
- 「子どもはいるのか?」
- 「あなたは妊娠してないの?」
- 「予定はないの?」
- 「子どもを作れ」
- 「いつ子ども作るの?」
卑猥な言葉や性的な言葉を口にする
- (他の職員の前で、手術を控えている女性職員に対し) 「いつ、巨乳になって帰っ てくるの?」
- 「たとえば旦那さんとエッチなことをしているときに期待しているところとじ ゃないところを触られるってことない? そこじゃない、そこじゃない、って思うでしょ。」
- 「○○さんが僕の愛人だとするでしょ」
- (赤ちゃんが)「おっぱいを触りたがらない?」
- (女性職員もいる前で男性職員に対し) 「エロ本買うの?」
- 「朝、キスしてくるの?」
その他
- 町のキャラクターであるトッピーの着ぐるみに、女性職員が入っていることを認 識しつつ、抱き着いた行為
マタハラについて
男性の育休取得に否定的な発言
- 「育休を1年取ったら殺すぞ」
- 「絶対育休なんか取るなよ」
- 「あいつが育休を取りやがった」
- 「あいつが育休取って何の意味があるの?」
- 「育休を1年取った職員がいたが、出世はできないな」
女性の妊娠・出産の予定を確認する発言
【見解】女性職員は、町長から妊娠・出産の予定を尋ねられることにより、回答によって は職務上の立場や職務内容に不利益扱いを受けるのではないかとの不安感を抱き、 業務に集中することができなかったりモチベーションが下がったりし、勤務環境が害されたと認められる。
その他ハラスメント
病気の職員に対して、死を前提とした話題をもちかけたり、冗談のネタにする言
動
(大きな手術を控えている病気の職員に対し、他の職員の前で、)
- 「死んだ場合の保険はいくら?」
- 「死んだ場合の香典はいくら?」
- 「保険金の受け取りは誰なの」
- 「家のローンはいくら残っているの?」
- 「保険金を町に寄付するつもりはないの?」
- 「保険金で娘がハワイに行くのではないか?」
(大きな手術を控えている女性職員に対し、他の職員の前で)
- 「いつ、巨乳になって帰ってくるの?」
(手術を控えている職員に対し)
- 「がん保険、入ってるの?」
身体や見た目に関する発言
- 「太った?」
- 「大きくなった?」
- 「やせた?」
- 「白髪が目立つ」
- 「みすぼらしい」
- 「いくつになった?」
- 「いい年だよね」
- 頭部(禿)を話題にする
以上、ハラスメントに該当する井俣憲治町長の発言内容を紹介しました。
行政の長たる人物がこの発言は完全にアウトだと思います。
井俣憲治がハラスメントで辞職願!
2024年4月22日、愛知県東郷町が設置した第三者委員会は「井俣町長が、1期目から継続的に複数の職員にさまざまなハラスメントを行ってきた」とする報告書を町に提出しました。
下の動画は、第3者委員会が記者会見を行った内容となります。
報告書を受けて井俣憲治町長は「第三者委員会の報告を受け止めどういう形で進むことが町や町民、職員にとって理想的なのか、その方向性について25日に記者会見を開いて話したい」としていました。
2024年4月24日夕方、愛知県東郷町の井俣憲治町長が町の職員に複数のハラスメント行為を行ったと第三者委員会から認定されたことを受け、石橋直季議長に辞職願を提出しました。
2024年4月25日、井俣憲治町長は町議会に出席し、記者会見を開くことにしています。
まとめ
今回は、井俣憲治さんがハラスメント認定で辞職願を提出したこと、パワハラ・セクハラ発言内容をまとめてみました。
井俣憲治町長は第三者員会の報告を受けて、2024年4月25日に記者会見を開催予定です。
既に辞職願を提出していますが、どのような内容を語るのか注目して観たいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント